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学びの本質は、あえて制約をかけた他者への貢献

  • 2019-05-02
  • 2019-06-26
  • 書籍
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書籍のインプット効率を最大化したい

私は読書が好きで、通勤カバンには必ずkindle whitepaperが入っている。年間購入する書籍は紙とkindle本を合わせて約70冊。積極的に「読書家」を名乗るのはおこがましいが、まぁそれなりの時間と金額を読書に投資していると思う。

しかしながら、ここ数年、読んでも読んでも本の内容が頭に入らないことを自覚していた。ほんの数週間前に読んだはずの書籍のタイトルを見ても、何が書かれていたかクリアに思い出すことができないのだ。

結局、インプット偏重の生活を送っている=アウトプットを怠っているため、読んだ書籍の内容が長期記憶に定着せずに簡単に忘れ去られていたのだろう。このあたりのメカニズムは樺沢紫苑氏の書著『学びを結果に変えるアウトプット大全』(サンクチュアリ出版、2018年)に詳しい。

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SNSでアウトプットする

ではインプットした書籍の適切なアウトプットとは何か?この問いの答えを求めていたときに偶然、著者の浅田すぐる氏が私の勤務先で研修の講師を務められることを知った。研修の予習を兼ねて私が手に取ったのが浅田すぐる氏の著書『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』(SBクリエイティブ、2018年)である。

インプット効率を最大化する3つのポイント

本書では「効率よく学ぶ」ということについて例を交えて詳細に説明されている。私の気づきは下記3点。

1.効率のよい学びは「シンプルさ」と「制約」

インプットした内容を理解し、自分の血肉として活用するためには、学んだことをシンプルにまとめることが不可欠である。複雑な学びは活用できない。覚えていられないし、思い出したときに芯がぶれてしまう。

そのため、著者はインプット内容をシンプルに、具体的には「20字」に集約せよという。「20字」のワンフレーズであれば容易に思い出せる。しかも1冊数百ページある書籍の内容をわずか「20字」に集約するためにはノイズを取り払って本質のみにフォーカスせねばならない。実は学びを短いフレーズにまとめることは非常に頭を使う。頭を使うからこそ、頭に残る。

また、著者は「20字」という制約に加えて「時間制限」という制約も課す。

1冊の書籍の学びを「20字」にまとめるために使える時間を、10分程度に制約せよというのだ。人の脳は制約がある中でこそ真価を発揮する。「締め切り効果」が創造力を増すため、アウトプットの力をアップさせることになる。

2.理解とは「説明可能」なこと

インプットした学習内容を理解できている状態というのは、他人に対して「説明可能」であるということだ。説明可能であるということは、「WHAT?」「WHY?」「HOW?」という3つの疑問詞に答えられるということである。

ある書籍の内容を「WHAT?=何を学んだか?」「WHY?=なぜそれを学んだか?」「HOW?=学びを活かすために今後どうすればよいか?」のそれぞれの問いに答えることができれば、内容のインプットは十分と言える。あとはアウトプットするだけだ。

3.「他者貢献の意識」が学びを最大化する

私が本書で一番意外に感じたのはここだ。独学法を説く書籍において「他者貢献」を意識せよという。

自己満足の学習は自分が楽しいだけであり、仕事に活かすことはできない。インプットした内容を仕事に活かすためには他者貢献の意識を持つことが必要であり、むしろ、学びの目的は自分の他者に貢献できる能力を伸ばすことにこそあるという。

社会人が何らかのきっかけで自己研鑽する場合、仕事で結果を残す、直截に言えば給料が増えることが念頭にある場合が多いだろう。この場合も他者貢献の意識があれば研鑽が成果=給料アップにつながりやすい。所詮、仕事は自分の周りの他者に貢献することで成り立つからだ。

「20字」アウトプットを心掛けてインプット効率を最大化する

今回、『すべての知識を「20字」でまとめる 紙1枚!独学法』の内容の本質を「20字」にまとめた結果が、記事タイトルの「学びの本質は、あえて制約をかけた他者への貢献」である。今後、私のブログで書籍を取り上げるときは「20字」の本質を記事タイトルにすることで学びの本質をつかみ取れるようにしたい。

ちなみに、本書では3枚のワークシートのテンプレートが公開されている。以下に、本書を読んで私が記述したワークシートを公開する。

本記事執筆時点で作成した書籍の20字まとめ1枚ワークシートは15枚程度。まだまだアウトプットシートの完成度は低いが、今後順番にブログ記事にしていきたい。

蛇足ながら、実は社内研修で浅田すぐる氏にお会いした際、上記の1枚ワークシートを実際に見てもらって助言をいただいた。

具体的には

  • ワークシート作成時間は厳密に制限すること
  • 1つのセルには文章ではなく単語を入れる

の2点を心掛けることでワークシート作成時間を短縮できるとのことであった。

今後も書籍をインプットした場合には「20字」でアウトプットする習慣づけを行い、インプット効率の最大化を心掛けていくが、その際には上記のアドバイスを意識してさらなる効率向上を達成したいと思う。

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