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ロゴデザイン実践録【MAKIさん】

このたび、MAKIさん(@maki_oohashi)の運営されているブログ「愛姫伝」のロゴを作成しました!!

愛姫伝ロゴ画像

MAKIさんは10年以上にわたって愛媛県各地の神社めぐりをされながら、神社や女神様、神話の神々の伝説を調べておられます。

ときどきお話会も開催されているそうなので、タイミングが合えばオフラインでも楽しいお話が聞けるかもしれません。

ではロゴの作成過程を見ていきましょう!!

1.コンペ要綱の確認

今回のロゴ作成は、私の所属するデザイナー向けオンラインコミュニティの「いちげ♨温泉」内で開催されたコンペに提出したものです。

「いちげ♨温泉」では、毎月なんらかのコミュニティ内コンペが開催されていて、所属メンバー(2020年3月時点で90名くらい?)が参加します。

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今回のコンペでは十数人が応募し、私の作品が選出されました。ありがたいことです

コンペの要綱として、下記の内容が提示されました。

  1. 漢字がメイン(ひらがな、アルファベットを添えてもOK)
  2. キーワードは「姫、女神、繋ぐ、つながる」
  3. イメージ・象徴的なモチーフ…神社、狐、蛇、蝶、植物(楠、ミカン、橘、桜)、枯れない、水、月

これらの情報を元に、ロゴのアイデアを膨らませていきます。

具体的には次のような手順でロゴを作っていきました。

2.コンセプトシート作成

コンペ要綱の内容に対する自分の考えを、コンセプトシートという1枚のシートにまとめていきます。

クライアントから依頼を受けてデザインを行う場合は、本制作に着手する前の段階でクライアント向けに清書したコンセプトシートをPDFなどでお渡ししています。

コンセプトシートを見てクライアントにデザインの内容を確認をしてもらい、認識違いや手戻りを無くすようにします。

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今回はコンペなので自分用(=手書きのメモに毛が生えたもの)を作成します

ロゴ全体の雰囲気

最初にロゴの雰囲気を決めるため、簡単なマインドマップを描いてキーワードを挙げていきます。

私の場合、デザインの検討フェーズではiPad pro(11インチ)を使用しています。

iPad proでお絵描きアプリの「procreate」を起動して新規キャンパスを作成し、コンペ要綱を書き込みつつ、その近くにマインドマップを手書きで描いていきます。

手書きのマインドマップ

今回のマインドマップ作成には30分くらい掛かっていますが(上の画像以外にも色々と書いてました)、「がっつり作業モードで」というよりは移動中の隙間時間でアイデア出しをしていました。

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私は会社員なので、デザインのアイデア出しは通勤時間や昼休みにすることが多いです

完成したマインドマップは文字のみですが、マインドマップを作るときは合間に「pintarest」でキーワード検索して見かけた画像を眺めたりしつつ、思いついたキーワードも追加しています。

最終的に、ロゴの雰囲気としては「繋がり」「月」「姫」を表現したいと考えました。

ラフ案の作成

雰囲気が決まったので、次にロゴのラフを描いていきます。

まずブログ名の「愛」「姫」「伝」に「繋がり」を持たせようと考えました。

3つの漢字を繋げていったらどんな形になるかを検討しつつ、その繋げた状態を「月」の形に近づけていけるかも同時に考えます。

ここでもラフの作成はiPad proとprocreateを使っています。

漢字だけのラフ

「繋がり」と「月」をモチーフとした大まかな形が決まったので、ここに「姫」を描いていきます。

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愛姫伝のテーマからして、ここで登場すべきは「日本の姫」ですね

日本の姫と言えば、おとぎ話や昔話に登場するかぐや姫、乙姫、織姫、瓜子姫、はまぐり姫…といった姫々が有名ですが、ここでは外見を想像しやすい(=見たときに姫っぽさが伝わりやすい)という理由で「かぐや姫」を登場させることにしました。

横顔のシルエットでかぐや姫っぽさを表現するとなると、髪型がポイントになります。

日本人形や和装の女性の画像を検索しつつ、姫っぽく見える横顔を描いてみました。

姫の横顔ラフ

ここまでで全体の形ができたので、ここに色を付けます。

今回、コンペ要項に配色の指定は無かったのですが、モチーフとして挙げられていた「水」と「桜」から「水色」と「ピンク色」を使用することにしました。

ベースが水色とピンク色なので女性的で明るくて可愛らしい印象になりましたね。

配色したラフ

ここで使っている水色とピンク色はわりとビビッドな色なのでポップな印象が強いです。

もうちょっと落ち着いた品のある配色にしたいため、本制作では日本古来の伝統色を使うことにしました。

web検索した結果、水色には「空色」、ピンク色には「薄紅色」を採用することにします。

ここまでで自分用のコンセプトシートの作成は完了です。

今回は誰に見せるわけでもないので、このまま本制作に取り掛かります。

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クライアントに見せる場合は、もうちょっと体裁を整えたものを作ります

3.本制作着手

本制作では、procreateで作成したラフ画像をJPG画像に書き出し、その画像をAdobe Illustrator(以下イラレ)に取り込んでmacbook proで仕上げていきます。

基本的にはラフ画像を下書きとしてペンツールでトレースして清書していきます。

ラフ画像を真面目に(?)作っておけば、このトレースのステップは単なる作業になります。

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子供の宿題を見ながらでも、DAZNでサッカーの試合を見ながらでも、作業ができます(言い過ぎ)

完成したロゴがこちらです。

先ほどのカラーラフに対して、背景に桜の花びらを散りばめ、かぐや姫の髪に波の模様を描き加えています。

これによって、愛姫伝にまつわるモチーフをより多く盛り込むと同時に、何も描かれていないスペースを埋めてバランスを取っています。

愛姫伝ロゴ画像

ラフ画像が適当だと、トレースしながら考えることが増えてしまうので結構時間をとられます。

今回はイラレ作業に3時間位かかりましたが、個人的にこれは短い方です。

私の場合、アイデア出しやラフ画像作成はiPad proですきま時間にやることが多いんですが、macとイラレを使った作業は自宅の作業机(子供たちの学習机と兼用)で腰を据えて取り組んでいます。

大体、子供と妻が寝室に向かった後(21時~23時)か、子供達が起きる前の早朝(5時~6時)に集中して作業していることが多いです。

会社員で副業してる人はこういう時間帯の作業になることが多いと思います。

睡眠時間を削りがちになりますので体調管理には気をつけましょう。

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あと子供がいる場合、子供の体調不良などで作業時間がなくなることも考慮してケジューリングしましょう(汗)

最後に印刷したときのイメージがしやすいようにモックアップ画像を作成し、コンペ作品を提出します。

ロゴの印刷例(カラー)

ロゴの印刷例(単色、ゴールド)

今回は2色で使用した場合も想定して黒地に金色のモックアップも作りました。

ロゴがゴールドだと高級感が感じられて印象がよくなりますね

おまけ.依頼主の反応

コンペの選出結果発表は「いちげ♨温泉」で毎月の月初めに開催されるの始業式で発表され、後日MAKIさんからツイートもして頂きました。

私にとってロゴデザインは過去に「いちげ♨温泉」のコンペとLancersで5~6回やったことがありますが、いずれも採用には至りませんでした。

とはいえ、今回選出されたのはこれまでの経験が実を結んだ結果だと思うので、ロゴ作成をコツコツ続けた甲斐があったと感じています。

個人的には、色使いも全体の形のバランスもイメージした通りに作成できたので、結構気に入っています。

今後も、一人でも多くの人に喜んでもらえる「依頼主を応援できるデザイナー」を目指して精進し続けたいと思います。


最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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かきえもんのポートフォリオ

愛姫伝のロゴをデザインした話
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