今年の6月1日から、いちげ氏(@booichiro)がオーナーを務めるデザイン初心者向けオンラインサロン「はじめのいっぽ」に参加している。
※「いちげ氏サロン」は6月15日付で「クリエイター向けオンラインコミュニティ 『いちげ♨温泉』」へと名称が変更されている。
このサロンでは毎月メンバーにデザイン課題が出され、月2回の講評を経て完成度を高めることがメインの活動となっている。
今月の中間講評会で「Twitterヘッダー」の講評を受けた。言語化の練習も兼ねて気付きと改善点をまとめておく。
Twitterヘッダー画像の原案と改善ポイント
下記が今回の公表に提出したTwitterヘッダー画像の原案。
下記の記事でも述べたが、和をテーマとしつつデザイナーであることも伝えていくという意図をもって作成したヘッダーだ。
今年の6月1日から、愛媛在住のデザイナー「いちげ氏(@booichiro)」がオーナーを務めるデザイン初心者向けオンラインサロン「はじめのいっぽ」に参加している。 ※なお、6月15日付で「いちげ氏サロン」から「クリエイター向けオンライ[…]
講評で受けた改善ポイントは以の2つ
- のれんっぽい四角形があるが、見た人が推測しないと何かわからない
- 自分の作りたいヘッダーのイメージが明確になっていない
まず1つ目の指摘に関してだが、Twitterのユーザーがヘッダー画像を目にするシーンというのは、自分のタイムライン上に流れてきた気になるツイートを見て「ツイート主はどんな人かな?」とアカウントを見るケースがほとんどだろう。
このようにヘッダー画像を見た人が、そこに何が描かれているか迷ってしまうようだと、ヘッダー画像に説得力を感じられない。
その結果、ツイート主に対して不信感…と言わないまでも興味を失ってしまうことは大いにあり得る。
これではヘッダー画像を設置している意味がない。
「ヘッダー職人」と呼ばれるようなプロのデザイナーは、Twitterユーザーの魅力を引き出しつつ、「何をしている人か」をしっかり伝えられる。
2つ目の指摘に関しても、ヘッダーの作者である私自身が「ヘッダーで何を伝えたいか」が明確になっていないため、デザインがわかりづらいものになっているのだろう。
Twitterヘッダー画像の改善案
今回の講評で得た改善案は以下2つ
- 「のれんっぽいデザイン」をやめて「のれん」にする
- 自分のデザインの引き出しを見つける
1つ目の指摘はどうするかが明確で、比較的すぐに実行できる。
問題は2つ目の指摘だ。
私がTwitterヘッダーの作成に取り組むとき、コンセプトは決めていた。でも、具体的に「こういうデザインにしたい」という明確な意図がなかった。
ここで「デザインの引き出し」というのは、普段から「カッコいい」「魅力的」「好き」「マネしたい」など自分が理想とするデザインの事例を蓄えておくということだ。
いちげ氏はこの引き出しにアイデアを蓄える行為を「旅」と例えていた。出不精の私には旅をする経験が圧倒的に足りないのだろう。
そして、旅を続けていると「何と何を掛け合わせるとカッコいいか」が見えてくるようになるらしい。
また、デザインの進め方として大きく2通りのやり方があると教わった
1つ目のやり方は、最初にデザインのイメージの元となる資料を集め、明確なイメージができてから作業にとりかかる方法。
もう1つのやり方は、コンセプトが大体固まったら作業を開始し、手を動かしながらイメージを形作る方法。
これはどちらが良い・悪いではなく、向き・不向きの話だ。いちげ氏は後者のタイプであり、私に関しても「後者のように進めた方が良いのではないか」という話をされていた。
確かに、最初に計画を立てて進むべき道筋をはっきりさせてから作業に取り掛かる方が、無理や無駄がなくスムーズに進められると感じる。
私の普段の仕事は機械系のエンジニアだ。広義のデザイン(=設計)という意味で言えば、設計を生業としている。
仕事をする上での成果物は機械図面である。図面を作成する前には設計検討を行うが、実際に図面を作る場面では手を動かすだけだ。場合によっては、他の人に任せることもある。
デザインもこういうスタイルで進める方が合っているのかもしれない。
個人的に印象深かったことは「デザインを極めると、デザイン案を見ただけで、作者がどのような制作スタイルで作業を進めるべきかわかる」ということだ。
当然のことながら、プロのデザイナーの観察眼はスゴイ。
なお、現時点で改善後のTwitterヘッダー画像は無い。
これから引き出しにデザインのヒントを詰め込む旅に出て、イメージが固まってきたら具体的な改善に取り組みたいと考えている。
Twitterヘッダー画像で意識すべき2つのポイント
Twitterヘッダー画像を自分で作成するときに意識すべきポイントは下記2点。
- 見た人が迷わないデザインを心掛ける
- デザインする前にイメージを固める
もちろん、他にもテキストの可読性やプロフィールとの整合性など、意識した方が良いポイントはあるだろうが、まずはこれらを念頭に置き、ヘッダー画像の品質向上に努めたい。
どのようなアイデアが生み出せるか、自分でも楽しみだ。