今回、Twitterヘッダーを作成したのはくらし編集長さん(@metaParallels)。
くらし編集長さんは「2次元と3次元のあいだのコミュニティをデザインする人」と言う意味の「2.5次元デザイナー」という肩書で、高校生と大学生の『オンライン×オフライン』のコミュニティ作りをされている。
具体的な活動としては、10人の高校生が海外で見つけた「価値観」を、帰国後1000人の高校生の前でプレゼンする場作りをされていて、非常に興味深い取り組みとなっている。
1.ヒアリング実施
今回はTwitterのDMでヒアリングを実施した。
ヒアリングで確認した内容は下記の通り。
- ご希望のイメージ、雰囲気はどのようなものですか?
※ご希望に近い画像などがあればご提供ください。 - テーマカラーやお好きな色はありますか?
- 使いたい画像や写真はありますか?
- 使いたいキャッチコピーや文章はありますか?
- その他、ご希望があればお聞かせください。
これらの質問に対してDMで回答を頂き、次のステップへと進んだ。
2.コンセプトシート作成
ヒアリングで確認した内容に対する回答を、コンセプトシートという1枚のシートにまとめた。
今回、くらし編集長さんからの要望は以下の通り
- 明るく楽しい雰囲気
- 白色や黄色など明るめの配色
- 特になし
- 2.5次元デザイナー
- 輪になってワイワイしている感じを出したい
ヘッダー全体の雰囲気
「明るく楽しいコミュニティ」を表現するため、輪になって集う人々のイラストを配置する。
その人々の後ろには、コミュニティを構成するメンバーの多様性を表現するため、カラフルな葉っぱを描いた木のイラストを配置する。
さらに、ヘッダー全体の背景に楽しげな雰囲気を表す三角形の飾りを、紙吹雪のように描くこととした。
配色に関しては、背景全体は白色、木と三角形の飾りは軽くて明るい印象のパステルカラーとした。
一方、主役となる人物にはより彩度の高い色を配し、背景より目立つように考慮した。
メインコピー
メインコピーとして「2.5次元デザイナー」を中央に配置する。
コピーの配色は黄色とオレンジ色の明るく元気な色を採用し、コピーの単語を上下にずらして動きを付けることにより、躍動感と楽しさを表現した。
2.5次元デザイナーの表現
くらし編集長さんの「2.5次元デザイナー」という肩書は、2次元(=オンライン)と3次元(=オフライン)の場をつなぐコミュニティを作る人、という意味が込められている。
そこで、ヘッダー自体をコミュニティの場として表現するために、このコミュニティの作り手(=くらし編集長さん)がコミュニティを作っている様子を文房具を配置して表現することとした。
これにより、このヘッダーを見た人に「くらし編集長さんが楽しそうなコミュニティの作り手である」ことが伝わるようにした。
ラフ案の作成
これらのアイデアをまとめたラフ案は以下のものである。
このラフ画像はiPad ProとProcreateで作成した。
ラフ画像のデザイン要素の目的や、ラフで表現できていないアイデアのコメントも手書きで記入している。くらし編集長さんにラフ画像を確認してもらい、了承が得られたら本制作に着手する。
3.本制作着手
本制作では、Illustratorを用いてヘッダーを作成した。
背景の要素(木、丘、三角形の模様)には紙のテクスチャを重ねて画用紙の上に描いた印象とし、その上にメインコピーである「2.5次元デザイナー」、集う人々、文房具、三角の旗が配置されていることを表現するため、これらの要素には影を付けて背景から浮かんで見えるようにした。
特にメインコピーと人々のイラストには、白い縁取りを付けてシールっぽくしている。
これにより、ヘッダー自体はPCやスマホ画面で見ることになるので平面でしかないが、ヘッダー自体に立体感を表現することで、2次元(=平面)と3次元(=立体)の間を示す「2.5次元」という考え方を表現している。
なお、人物は「10人の高校生」を表現するためにラフより人数を増やして10人配置した。
メインコピーはラフ画像に比べると横長に配置しているが、これはTwitterのヘッダーを実際に設置した場合に、画像の上下が見切れてしまうことを考慮したためである。
見切れ具合を確認すると以下の画像のようになる。
ちなみに、ここで使用している見切れ具合確認用のテンプレートは、いちげ♨温泉メンバーでもあるANさん(@AN_______)とじぇーさん(@jfromhkd)が無料で公開されているものを使用している。
ANさんのテンプレートダウンロードサイト
↓↓↓
じぇーさんのテンプレートダウンロードサイト
↓↓↓
4.納品
完成したヘッダー画像をくらし編集長さんに納品し、下記2点の了承を得た。
- くらし編集長さんのヘッダーを制作実績として紹介すること
- ヘッダー制作過程をブログ記事にして公開すること
おまけ.依頼主の反応
納品したヘッダーはさっそく使って頂けて、下記のようなツイートもしてもらった。
ヘッダー作ってもらいました✨
Created by かきえもん🦀 (@KAKIOLOG)さん可愛すぎん。#2_5次元ってなんなん pic.twitter.com/7oWEXPQkqP
— くらし編集長@2.5次元デザイナー (@metaParallels) August 21, 2019
今回の作品では、「2.5次元デザイナー」というあまりなじみのない肩書について、その役割をデザインで表現する必要があった。
結果として、暮らし編集長さんにも私のアイデアを気に入って頂けたため、デザインとして成功だったと考えている。
今後も、一人でも多くの人に喜んでもらえるデザイナーを目指して精進し続けたい。
かきえもんへのデザインのご依頼・ご相談はTwitterのDM(@KAKIOLOG)またはお問い合わせページよりお気軽にどうぞ。
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